資産運用で役に立つ本
この浅井隆の本に関しての諸表についてですが、さまざまな投資家や、経済学を学んでいるという方々から「資産運用で役に立つ」というポジティブな意見が寄せられているのが見受けられます。実際に、浅井隆という人はロイヤル資産クラブや自分年金クラブなどを提供する第二海援隊などを立ち上げた人としても知られているため、そういった見識を持っているところが評価されているのです。
そして、それに賛同した人の意見が多くなっているのです。実査に資産運用をしていく上で、どうすれば良いのかを詳しく解説している本だという意見があるため、一読の価値はあるかもしれません。内容に関してもそれぞれ充実しているという意見もあります。実際に資産運用をしていくためには、日本の経済だけではなく、世界の経済を把握していく必要があるでしょう。特にこれからの時代は、より海外との関わりが強くなってくるため、世界の経済事情に関する知識は必須だと考えられています。
そこで、浅井隆は海外ファンドを活用した資産運用を手掛ける人物ということもあって、それらの視点から論じている面が大きいと言えます。それに対して賛同した方が、良い評価を出していると言えるのかもしれません。その点は大きなポイントとなっています。もちろん、書籍で語られているようなことは、かなり極端な例を用いて紹介しているため実際には怒らなかったという方も多いことでしょう。ただ、リスクヘッジを考えたとき、最悪の事態を考えておくことは何より重要なことだと言えます。
それを見てみると、この本は最悪の事態を想定しつつ、どのように資産運用をしていけば良いのか語っているのです。それに対して、読者からの意見も肯定的なものが多くなっています。全体的に見ても、優れた本であるという意見が多いため、資産運用を考えている方は読んでみてはいかがでしょうか。
もしものケースに備えた書籍
それでは、書籍の中で語られている一説について、具体的な検証を進めていくことにしましょう。
この本では、「ハイパーインフレによって日本が破産する」ことを説いているのですが、そもそもハイパーインフレとは供給が著しく低下したときに発生すると言われています。もちろん研究家のなかには、ハイパーインフレが起こるはずがないと考えている方もいるかもしれません。浅井隆の場合もハイパーインフレをあくまでも可能性の一つと仮定して、あくまでもハイパーインフレが発生したときのモデルケースを解説しています。
それでは、どうしてこのような意見の相違が出るのでしょうか。それは、その人が楽観論者なのか悲観論者なのかによっても変わってくるでしょう。浅井隆はどちらでもなく、中立な立場をとっているのですが、傾向としては悲観論者ともとれる発言をしている場面も見受けられます。もともと資産運用にも精通している人物だけに、「リスクがあればどうする」ということを考えるのが得意な人物なのです。そう考えると、「ハイパーインフレが発生した場合は」という仮説が出てきます。それを説いているのが、この本だと言えるでしょう。
日本円という金の価値が崩れるという可能性は極めて低いですが、もしそうなったときにどうすれば良いのかを論じているのです。もちろん、それによって準備していた方は、万が一のときも安心して人生を送ることができるでしょう。ハイパーインフレの可能性は極めて低いですが、0%ではありません。そのことを念頭において読めば、よりこの本が伝えたいことも分かってくるかもしれません。
価値のある本かどうか
先述の通り、浅井隆はこの著書の中ではかなり極端な意見を用いて話しています。そういった意味では、机上の空論だととらえる人もいるかもしれません。
確かに普通に考えれば、本当に通貨が紙キレになるということは、まず考えにくいです。しかし、もしかしたらその可能性もあるかもしれません。それを考えていくのが、この本の本質だと言えるでしょう。読み手によってついていけないような方が出るのは、そういうあくまで仮想・仮説について想像したことがないからかもしれません。
しかし、さまざまな可能性が重なり、実際に日本への影響も大きくなったとき、どのように対処していくべきか考えるきっかけを持たなければなりません。思考の準備ができていなければ何もできなくなってしまいます。考えるきっかけを与えてくれるという意味でも、この本は便利に使っていけると言って良いです。
今までにも語られてきた命題について、新たに考え直して、それを読者の方にも分かりやすく解説を施そうとしてくれているのです。浅井隆の考え方は、最悪な事態が起きてしまったときに、最低限の対策は何をすればいいのか?という、指南書になっているのです。深みのある内容のため、読者にとって、それぞれ考えさせられる内容であることは間違いないでしょう。